善防中学校では、認知科学の理論でいう「記号接地」の土台作りを目指して「認知機能トレーニング(コグトレオンライン)」に取り組んでいます。ここでいう認知機能とは記憶、言語理解、注意、知覚、推論・判断といったいくつかの要素が含まれた知的機能を指します。この認知機能は、私たちのすべての行動の基盤であり、学習をするうえでの土台です。
皆さんもご存じかと思いますが、「コグトレ」(Cog-Tr)とは、認知機能に着目した包括的支援プログラムで、この認知機能強化トレーニングは、その中核プログラムです。
今回、善防中学校で取り組んでいるコグトレオンラインは、アニメーションやすぐに結果が分かるといったオンラインの特性を生かし、生徒が楽しみながら日々の学びの土台づくりをすすめていくものです。特に実体験と学びを結びつける役割を担う「認知」の力を育てるという考え方を重視しています。
現在は、1・2年生の生徒を対象とし、週に3回、1回5分程度のトレーニングを行っています。この取り組みにより、自分の学びを自分で調整したり、自分で計画的に行動できる力を伸ばしたりなど、「主体的」に学習に向かう態度につながるものとも考えています。いわゆる狭義の学力という範囲だけではなく、自己有用感の向上や生活の質の向上していく効果も期待しています。
コグトレオンラインの特徴
記号接地につながる「認知機能」の強化
コグトレオンラインは、学びの土台となる「認知機能」を楽しく鍛えられるトレーニングです。
このトレーニングは、認知機能に含まれる5つの要素(記憶、言語理解、注意、知覚、推論・判断)に対応する「見て覚える」「聞いて覚える」「数える」「写す」「見つける」「想像する」力を伸ばすためのツールです。5教科や実技教科も含めて、すべての教科の学びの土台となる力です。
児童生徒の学びが見える
学習履歴管理機能で、以下のような内容が数値やグラフで確認できます。
学習履歴管理機能で確認できること
- 児童生徒のがんばりが見える
- どのように取り組んだのかが分かる
- 分野・トレーニングごとの結果が分かる
また、カリキュラム作成・教材配信機能があるので、トレーニングの分野と回数、難易度を設定するだけで、適切な組み合わせと順番のカリキュラムが自動的に作成されます。
一所懸命に集中して「コグトレ」に取り組んでいる様子


