加西市は、

  • 2021年度に「加西STEAM宣言」
  • 2022年度に「サードプレイス宣言」を行い、
  • 2023年度からは「加西STEAM Vision Book」

をもとに、STEAMの実装とSTEAMプログラムを実施しています。

ロードマップ
加西STEAMロードマップ

教育実践の主要な柱である次の3つが、加西STEAMの基盤となります。

加西市が目指すSTEAM教育

柱①は[「ワクワク感のある学び」、柱②は「学びのDX化」、柱③は「Well-being」をコンセプトに、各学校の状況や利用可能リソースに応じて加西STEAMを推進していきます。

実践3本柱
加西STEAM 実践3本柱

柱1:「総合的な学習時間」×STEAM

「総合的な学習の時間」 × STEAM
「総合的な学習時間」×STEAMのイメージ

加西市はふるさと納税において全国13位(2023年)という多くの支援を受けており、地元にはモノつくりを中心に魅力的な「リソース」が数多く存在します。

そして、教育現場では多くの探究的実践(既存のリソース)を蓄積してきています。

これらのリソースを効果的に活用し、以下の3点に留意しながらスムーズな加西STEAMの教材開発に取り組んでいます。

教材開発の視点

  • 既存の実践×STEAM : 既存の実践に「発想し創る学び」を加えたリメイク型の教材開発
  • 加西市の魅力×STEAM : 加西の魅力的な「リソース」と協働して作る新たな教材開発
  • 教科×総合×STEAM : 教科間、教科内の横断的な教材開発  
「総合的な学習の時間×STEAM」教材開発の視点

従来のリソース×STEAM

環境体験授業+ユーザー設定+発想し創る学び(小3)

北条小学校3年生の取り組み「城山保存会」
  • 環境体験における既存のカリキュラムをリメイク
  • 里山保存会をユーザーに設定し、巣箱づくりの「発想し創る学び」を付け加えた実践

赤ちゃん先生+ユーザー設定+発想し知る学び(小4)

赤ちゃんを育てやすい加西市に
  • 赤ちゃん先生の既存カリキュラムをリメイク
  • 子育てママの願いや困りごとに共感し、赤ちゃんを育てやすい加西市を発想し創る学びを付け加えた実践

加西市の魅力×STEAM

車載用電池製造地元企業×兵庫教育大学×STEAM(小5)

①	車載用電池製造地元企業×兵庫教育大学×STEAM(小5)
  • 「脱炭素のまち加西市」を創ろう
  • 地元企業の営み(ホンモノ)に触れ、エネルギー問題について探究し、自分たちでできる脱炭素のまちを創るためのプロトタイプを提案する実践

Soraかさい:観光課×兵庫教育大学×STEAM(小6)

②	Soraかさい:観光課×兵庫教育大学×STEAM(小6)
  • 加西市を活性化しよう
  • Soraかさい等を見学し、加西市観光協会の方々の願いを解決する方法について考え、プロトタイプを提案する実践例

教科×総合×STEAM

教科を中心に分野横断する実践例

数学×理科×美術×総合×STEAM(中2)

①	数学×理科×美術×総合×STEAM(中2)
  • ペットボトルいかだレースをしよう
  • 複数の条件設定のもと、複数の教科を横断しながらレースに挑む実践例

美術×総合×ユーザー設定×STEAM(中3)

加西の魅力を伝えるウェルカムボードを作成
  • 加西の魅力を伝えるウェルカムボードを作成しよう
  • PTA会長の課題解決と来校者に加西市の魅力を伝えるウェルカムボードの製作とを関連させた実践例

教科 ×STEAM

教科の中で、知る学びと創る学びの2つの学びをデザインした実践例

国語科:
馬のおもちゃの作り方(知る学び:INPUT)× おもちゃの作り方のせつめいをしよう(創る学び:OUTPUT) (小2)

1年生を招いておもちゃランドへつなぐ実践例(小2)

国語科:
最後の晩餐(知る学び:INPUT)×鑑賞文を書く(創る学び:OUTPUT)
最後の晩餐で表現方法やその効果について学び(習熟)、鑑賞文へいかす(活用) (中2)

最後の晩餐(知る学び:INPUT)×鑑賞文を書く(創る学び:OUTPUT)

柱2:「GIGA×プログラミング教育」×STEAM

「GIGA×プログラミング教育」 × STEAM
「GIGA×プログラミング教育」×STEAM教育のイメージ

プログラミング的思考の育成を2本目の柱に位置付け、学びのDX化へ向け、次の3つの学校支援を積極的に行っています。

【「GIGA×プログラミング教育」×STEAM教育】において積極的に行う支援

  • プログラミングキッド支援(120セット)
  • ICT支援員による授業支援
  • 大学連携によるカリキュラム支援、教職員の研修、効果検証等

プログラミング教育の成果として、各種プログラミング大会やアイデアコンテストで優秀な成績を残す学校や子どもも出てきています。

STEAM教育開発センターCRE Lab.(岡山大学)

KOOV
賀茂小学校の取り組み

賀茂小学校の取り組み

  • 『FORUM2022』で実践発表

全国選抜小学生プログラミング大会2022 兵庫県大会

盲導犬ロボ
盲導犬ロボ

盲導犬ロボ

  • 加西市立賀茂小学校6年生の横山小梅さんが出場し、「ミッドウェア賞」を受賞
    • 作品名:盲導犬ロボ
    • テーマ:SDGsの目標の3番目「すべての人に健康と福祉を」

全国選抜小学生プログラミング大会2023 兵庫県大会

2023年小学生プログラミング大会兵庫県大会
RAKU’s ADVENTURES

RAKU’s ADVENTURES ~ラクの大冒険~

  • 北条東小学校4年生の衣笠ニトカくんが出場し、「ミックウェア賞」を受賞
    • 作品名:ラクの大冒険(スクローリングプラットフォームゲーム)

環境×プログラミング教育×LEGO、福祉×プログラミング教育×LEGO

西在田小学校の取り組み
西在田小学校の取り組み

世の中で役立つロボットを作ろう(西在田小学校)

  • 目覚まし爆音&おでこ突きロボ
  • 落とし物移動警報ロボ
  • コミュニケーションロボ
  • 安全歩道横断ロボット

SDGsクリエイティブ アイディアコンテスト2021

西在田小学校の取り組み(令和3年度)
西在田小学校の取り組み

ぼくたちにできることエコスクール×SDGs(西在田小学校)

  • 優秀賞を受賞(全国上位4作品選出)

柱3:「特別活動・学校行事」×STEAM

掃除×STEAM ⇒ 「学校の掃除をプロデュース」

掃除×STEAM 

防災×STEAM ⇒ 「避難訓練(学校行事)をプロデュース」

防災×STEAM