令和8年度に統合する「泉小学校」の開校に向け、西在田小学校、宇仁小学校、泉小学校、日吉小学校の各学校の5年生がSTEAM教育の一環として、STEAMプログラム「校章をつくろう」を受講しました。

日程

  • 日時:令和6年10月29日(火) 11:30~14:30
       令和6年11月05日(火) 11:30~14:30
  • 場所:STEAM Labo.
  • 講師:株式会社ジオグリフ 田畑 豊史

内容等

  • 開催目的
    • 統合小学校となる4校を結び、交流する。
    • それぞれの生徒たちの思いをつなぎ「校章」という形で表現する
  • 目標:最上級生(最後の卒業生)の見通しをもち、意欲が高まること
校章をつくろう
授業の様子
校章をつくろう
授業の様子
校章をつくろう
授業の様子

担任教師へのアンケート

今回利用したプログラムは、現在感じていらっしゃる問題の解決にどの程度の効果を期待できますか?

大いに期待できる:75%

今回のプログラムの中に、子どもたちの成長の変化を促す、学級経営に活かせそうな仕掛けがありましたか?

学級経営に活かせそうな仕掛けがあった:100%

それはどんなことですか?

  • 「願い」を「声」に出し、他者と共同しながら「形」にしていく楽しさや必要性
  • 何事にも慎重で周りと合わせて動くことを好む、誰かがやってくれるという人任せという雰囲気がある。ブレイクアウトルームに分かれることで、自分がしないといけない、自分が話をしないといけない、自分の考えを伝えないといけないという環境に身を置くことができた。1日2時間行っていたが、2回とも5時間目の方が満足感や達成感を高く覚えていた。いつもと違う環境に身を置くことが一人ひとり意識を変えることにつながった。
  • 少数の意見に耳を傾ける姿勢
  • どんな学校にしたいか願いをもつこと

今後の学級経営の中で、どのように利用しようと考えていますか?

  • 「校章案」の完成。「願い」を「形」にするさまざまな体験
  • 自分の意見をしっかりと持ったうえで他者と交流する
  • 「自分から動く」ことを5年生終了までにできるようになることをクラスの目標として掲げている。今回の交流を振り返ったときに、成長と課題の両方をしっかりと感じることができた。それを、クラスのビジョンと繋げていきたい。2週間に1度クラスミーティングを開いているが、①そこで今回の経験を振り返り、 ②ファシリテーションについて深めていきたい。そのときに交流の経験をどう活かすか考えるなどといったことをしていきたい
  • どのような意見でも傾聴し、自分なりの意見を伝え合うことができるようにする
  • 子どもたちが6年生に向けて、どんな学校にしたいか、そのために、自分たちが今何ができるかを考えられるようにしたい

この仕掛けを利用することで、子どもたちにどんな変化があると期待できますか?

  • 「最上級生・最後の卒業生」になる自覚と考動 未来への希望(中学校での再会・統合小学校への愛情)
  • いつもと違う環境であっても、いつも通り振る舞うことがが大切だと分かった。そのため、いつも通りの力をいつでも出せるように、毎日をどのように過ごすことがいいのかを考えることができるようになると思う
  • 自信をもって意見を伝え合うことができる
  • 自分たちが新しい小学校をつくっていくんだという気持ちの高まりを期待している

今回利用したプログラムを、ほかの先生方にどの程度おすすめできるか教えてください。

  • 大いに勧める:75%
  • 勧める   :25%

今回利用したプログラムは、クラスがどのような状況にあるときにおすすめしたいですか?

  • 統合小学校となるタイミング
  • 複数校で開催する自然学校や修学旅行の前後
  • 担任と児童の関係ができたために、慣れが発生した時であり、次のステップへ進みたいがそのきっかけを模索している時におすすめできる
  • クラスでひとつの目標に向かって、何かに取り組む前に
  • クラスの子どもたちの視野をもっと広げたいと感じたとき

今回利用したプログラムの中で、不足している部分、改善する必要がある部分等、気付かれたことがあったら教えてください。

  • オンラインで会話をする練習をもっとしていれば、話し合いの内容が深まった。音声の確認などで無駄に時間を過ごしてしまった。プログラムの問題というよりも、プログラムを受ける前段階に課題を感じた
  • 4校の担任の中で温度差が出てしまっていた。打ち合わせから4担任が一緒に行う必要があった

今回利用したプログラムや、プログラムの中に埋め込まれた仕掛けの中で、今後も活かせそうなものはありましたか?

  • 大いにあった:75%
  • あった   :25%

今回利用したプログラムを今後の学級経営に利用したいと考えたとき、どのようなものがあったら活かしやすくなりますか?

  • 講師がアカウントを持つことで、資料の作成や編集、共有ができたので、スムーズに進行できてやりやすかった
  • デザイン案を考えることが最終ゴールだったが、オンラインでそれをすることが難しいと感じた。それに特化したアプリがあるとやりやすかったと思う
  • パワーポイントのスライド
  • ブレイクアウトルームで班ごとに話し合う活動

その他、ご意見、ご提案、質問等

  • 「4小合同伴走型コンサルタント」というこれまでにない取り組みを実施してくださった。自然学校実施後の子どもの実態や「4小統合」という「目の前の課題」に取り組める企画・実践に柔軟に対応してくださった。おかげで4小が同じ方向を向き、プログラム実施後も各校で意欲的に継続した指導が行われている。現状の課題を解決するために「今」必要なプログラムが選択できる「伴走型コンサルタント」を来年度も希望したいと思う。
  • 初めてSTEAMプログラムを受けましたが、短時間で中身の濃い内容でした。校章案を考えることを通して、交流をすることで満足感を高めていました。同時に、自分たちが目指す理想の姿とのギャップも感じることができたので、しっかり得てほしいものを得ることができました。校章案は最終的に学校ごとに考えることになったのですが、話し合いをして取り入れた考えを生かした案にすることができていました。日吉として一番大きかったのは、いつもと違う環境に身を置けたということです。子どもたちが目指す姿にはこういった経験をして、上手くいかなかったことから次の手立てを自分たちで学んでいくことが一番大切だと感じています。それが、できたことが大きかったです。4小となると時間帯の調節や機器の不具合などでハードルが上がりますが、2小くらいだったらすぐにできそうだなと感じました。日吉単体で受けるよりも、交流を通して活動を行うことがより子どもたちの成長につながると感じました。
  • 4小学校の交流も同時に行うといった難しさがある中でのプログラムでしたが、自分の意見を伝える・友達の意見を聞くといったことが十分できていたと思います。普段、少人数で多様な意見がない学級でも、さまざまな意見に触れることができました。

講師のコメント

挑戦的な取り組みだったが、オンラインコミュニケーションの中でアイデアから何かを作る難しさを感じた。

アイデアを形にしていくことは、リアルのコミュニケーションの方が進めやすいと思った。枠組みをしっかり作ったため、進めやすいプログラムになった。