令和6年10月4日、北条小学校3年生が株式会社元源の支援のもと、国語科「すがたを変える大豆」の発展学習として、兵庫県で誕生した黒枝豆「ひかり姫」を学習しました。郷土を愛し、よき消費者としての食育推進も合わせた取り組みです。
日程
- 日 時:令和6年10月4日(金)11:25~12:10
- 支援者:株式会社元源
内容等
- 自己紹介
- 加古川出身、世界40か国を訪問し、農業を志す
- 上万願寺町に移住、現在西在田地区に生産者3名
- 枝豆って何?
- 大豆になる早目の若い実を収穫したもの
- 枝豆~大豆になるまで
枝豆:10月中旬、大豆:12月中旬 - 6月に種まきをしてから、約4か月で枝豆になる
- 枝豆ひかり姫が誕生するまで
- 兵庫県農林水産技術総合センター(加西市別府町)の杉本主席研究員が13年の歳月をかけて開発
- 令和元年9月に商標登録申請、令和2年11月に登録
- 枝豆ひかり姫について
- 丹波黒の特徴(品種改良のもとになった兵系黒3号)
※粒が大きい、健康機能性が高い、さやに茶斑が出やすい - 新品種誕生
- 平成28年に兵系黒4号誕生
- 「ひかり姫」に名称を改め、令和元年デビュー
- 丹波黒の課題を克服した新品種育成
- ウイルスにより収量が低下、「茶斑」により市場価値が低下 → ウイルスに強く、丹波黒と収穫時期の重ならない品種を開発=ひかり姫
- 万願寺での取り組み
- 令和3年:1名(大橋さん)が生産開始
- 令和4年:冷凍枝豆を商品化、ふるさと納税返礼品に採用
- 令和5年:3名が生産、山田錦に次ぐ次世代の生産品目として育てる
- 丹波黒の特徴(品種改良のもとになった兵系黒3号)
ひかり姫の特徴
- 濃厚な味わい、さやが緑色できれいなので、枝豆ペペロンチーノ、焼き枝豆、枝豆ご飯がおすすめ
※ 加西市から全国展開 東京新宿「三越」「伊勢丹」でも販売
所感等(加西市立総合教育センター 地域コーディネーター)
県の事業に応募して出前授業等を行い、黒枝豆「ひかり姫」の知名度アップ、販売促進につなげています。昨年度は栄養教諭等を対象に、加西市立北部学校給食センターで出前講座が行われたそうです。
「ひかり姫」は学校給食に使用されており、下里小学校「三ツ星カレー」でも加西市の地元食材として「ハリマ王にんにく」や「はりまる」とともに使用しています。
県下では、現在、作付面積が約10ha だそうですが、味もよく、見栄えもいい黒枝豆「ひかり姫」は「兵庫県の特産」「加西市の特産」として今後、ますます期待できる品種です。