北条東小学校の4年生が「福祉」をテーマに探究学習を進めています。
今回は、加西市社会福祉協議会と加西市国際交流協会(NPO法人ねひめカレッジ)とコラボして、加西市でも増えてきている「外国人」に焦点をあて、「やさしい日本語」によるコミュニケーションについて学びました。
思いやりの心を育てるとともに、みんなが暮らしやすい社会を実現しようとする取り組みを紹介します。

日程
- 日時:令和6年9月10日(火)13:45~15:20
- 場所:STEAM Labo.教室
内容


- 加西市国際交流協会(NPO法人ねひめカレッジ)って?
- 地域に住む外国人の方々とさまざまな交流を行っている。
- 日本語教室、茶道教室、料理教室、着物着付け体験、ミーティングや会議、春節祭パーティー、スポーツ交流(グランド ゴルフ、フットサル、登山、気球搭乗体験)等
- 加西市にはどんな国の人が住んでいる?
- 37か国、約1,600人(令和6年5月1日 現在)
- ベトナム(974 人)、ブラジル(109 人)、中国(103 人)、インド ネシア(86 人)
- どうやって話そう?
- 普通のニュース原稿とやさしい日本語のニュース原稿の2つを 紹介し、違いを児童に考えさせる。
- 「やさしい」ってどういうこと?
- 簡単で、わかりやすいこと、相手を思いやる気持ち
- 目で見て分かる物を使おう
- 短く、はっきり言おう
- 簡単な言葉で、漢字にはふりがなを書こう
- 教科書のような言葉に直そう
- 発表のときの言葉を使おう
- 簡単で、わかりやすいこと、相手を思いやる気持ち
- 外国人に伝えたいメッセージをやさしい日本語に直そう
※2種類のメッセージのうち、1つをやさしい日本語に直し、発表する。(グループ学習)- パーティーのお知らせ
- ユニバーサルスタジオへのバスツアーのお知らせ

講師より講評
- 自分たちでいろいろなことに気が付いて、びっくりした。
- みんなのアイデアを私も使っていきたい。
- やさしい日本語に正解はない。
- 相手に合わせて、工夫していくことが大切。
- やさしい日本語を使うと、生活が明るく、楽しく、豊かになる。
所感等(加西市立総合教育センター 地域コーディネーター)
加西市社会福祉協議会と加西市国際交流協会(NPO法人ねひめカレッジ) が初めてコラボして実現したのが、「やさしい日本語教室」です。 福祉教育ではいろいろな障がいを体験的に学ぶことが多いですが、「言葉」による垣根を「やさしい日本語」で越えていこうとするアプローチは児童にもわかりやすく、意欲的に学習に取り組んでいました。
今、加西市にはたくさんの外国人が住んでいるそうです。母語を大事するのは大切なことですが、お互いにより良いコミュニ ケーションを図っていくためには、相手を思いやる心を持って、「やさしい日本語」を使おうとする意識が大切であると感じました。