活動の動機
小学校の統合が決定し、宇仁小学校は1年半後に廃校することが決まっている。
自分たちが6年間学んできた、思い出がたくさん詰まった宇仁小学校。地域の人たちにとっても大切な宇仁小学校。それを、なんとか残せないだろうか…という思いをもった児童がいて、「加西市子ども会議」で議員さんに「廃校後の宇仁小学校の跡地利用について提案させてほしい。」とお願いしたことがきっかけだった。
1.地域の人たちも巻き込んだ計画
10月、廃校後の小学校がどんなことに利用されているのかを実際に見るために、篠山市にある2つの施設を訪問した。
地域の方々も一緒に参加し、さまざまな年齢層の方の意見が聞けるようにした。
それぞれの施設で質問したこと
- どの教室を、どんなふうに活用しているか。
- 年間どれくらいの利用客がいるか。
- 施設の運営費は、どこからで出るのか。
- 施設が完成するまでの流れ
宿泊施設として利用されている『泊まれる学校おくも村』



SHUKUBA(旧福住小学校)
「みんなでつくる文化とくらしの学校」をテーマに、レンタルカフェスペースを中心としたさまざまなイベントが開催されている。


2.地域の人たちの声も参考に
参観日に、保護者や地域の人たちにもアンケートをとり、さまざまな年齢層の方の意見を参考にしようと考えた。

3.加西市へ提案をする

- くつろぎスペース(教室を勉強スペースに。飲食も可能)
- 宇仁の特産物を売るお店(地産地消にもつながる)
- 宇仁にあるお店(狛犬ジェラート)
- 宇仁校区や加西市の特産物を使った食事を提供するカフェ
- 宇仁(雲丹)をテーマにキャラクターを考え、グッズ販売
成果と課題
成果
- 地域の方々と一緒に考えたことで、宇仁校区を大切に思う気持ちを知ることができた。
- ネットで調べるだけでなく、実際に見学に行き話を聞くことで、自分たちが気づかなかったことに気づくことができた。(予算、運営する人などの問題)
- 地域の特産物や歴史、地産地消の大切さを身近なこととして捉えることができた。
- 地域の方々と一緒に見学に行くことで、見学費は「町づくり協議会」に出してもらえた。
- 子どもたちが提案した内容が、少しでも通れば嬉しい。

課題
- 加西市へのみ提案となると、提案できる内容が限られる。
- 予算や運営者のことなど、現実的な問題まで考えることは難しいと感じた。
- 来年度も引き続き同じテーマで取り組むのは難しい
参考
- 宇仁小学校のこれからについて考えよう (PDFファイル)
- STEAM教育 年間指導計画 (PDFファイル)
※別ウィンドウが開きます。