下里小学校の5・6年生が、合計50時間をかけて「カレー作りについて調べ」「ヒントをもらって自分たちでレシピを作り」「商品化するための企画書づくり」にチャレンジしました。

下里小学校の取り組み(令和4年度)
下里小学校の取り組み(令和4年度)

目的

「食」をテーマにした理由

  • 誰にとっても身近で、自分のこととして引き寄せることができるものだから
  • 学校目標を達成するための一番の基盤となるものと考えたから

下里小学校 教育目標

明日に向かって きらきら瞳 輝く子

「みつぼし」の合言葉

  • みつ・・・見つける子
  • ぼ ・・・微笑む子
  • し ・・・じょうぶな子

主旨

「スペシャル三ツ星カレー」を作るために、児童たちと一緒に具体的なカレーのイメージを考えました。

主旨

  • みつ・・・素材の味 隠し味
  • ほ  ・・・おいしい
  • し ・・・ 栄養バランス・エネルギー

講師・協力者とのつながり

次の方々にご協力いただきました。

講師・協力者内容
杉本 琢真先生
(兵庫県立農林水産技術総合センター)
・出前講座(研究の心得)
・インタビューへの回答
・試食会の参加、アドバイス
冨士松 雅樹先生
(神戸大学大学院農学部研究科付属食資源教育研究センター)
・じゃがいも「はりまる」の提供
佐伯 秀秋先生
(西笠原町営農組合)
・インタビューへの回答
・米「キヌヒカリ」の提供
・試食会への参加、アドバイス
藤森 絵里香先生
(加西市立九会小学校栄養教諭)
・インタビューへの回答
・試食会への参加、アドバイス
後藤 恵子先生 ほか
(農産加工教室)
・試食会への参加、アドバイス
青田 千代さん
(café FLAT)
・試食会への参加、アドバイス
・本年度、子どもたちのレシピを商品化し、提供
兵庫県立播磨農業高校・インタビューへの回答(はりまる)
・来年度に向けて栽培協力
かさい愛菜館・にんじん、玉ねぎ、ブロッコリーの提供
高橋醤油・醤油の提供
講師・協力者リスト

単元計画

小単元内容(講師・協力者)
カレー作りについて調べる
(合計14時間)
・導入、学習の計画
・出前講座【兵庫県立農林水産技術総合センター 杉本琢真さん】
・テーマごとに班に分かれて、調べ学習
 (米、大豆ミート、はりまる、豆、調理方法、隠し味、栄養バランス、アレルギー)
・まとめ学習
・中間発表による情報共有
カレー作りのヒントをもらい、レシピを作る
(合計25時間)
・テーマやゴールの再確認
・調べ学習(インターネット、本)
・各機関に対しての質問内容を考え、 質問の仕方を練習
・各機関へのインタビュー 【杉本さん、佐伯さん、播磨農業高校、栄養教諭、給食センター】
・質問して分かったことのまとめ
・大豆ミートの試作【於:善防公民館「農産加工教室」】
・中間発表による情報共有
・レシピ作成、試作、振り返り(2回行う) 【農産加工教室、杉本さん、佐伯さん、栄養教諭、café FLAT】
商品化する
(合計11時間)
・企画書・パンフレットの作成
・保護者やお世話になった方への商品販売【於:café FLAT】
・はりまるの植付け【於:播磨農業高校】
・今年度の振り返りと、来年度に向けた課題の探求
単元計画

実践

出前講座 【兵庫県立農林水産技術総合センター :杉本琢真さん】

下里小学校の取り組み(令和4年度)
出前講座の様子

テーマごとに班に分かれて、調べ学習→中間発表

下里小学校の取り組み(令和4年度)
調べ学習・中間発表の様子

各機関へのインタビュー

下里小学校の取り組み(令和4年度)
インタビューの様子
下里小学校の取り組み(令和4年度)
インタビューの様子

大豆ミートの試作【於:善防公民館「農産加工教室」】

下里小学校の取り組み(令和4年度)
大豆ミートを試作している様子

レシピ作成、試作、振り返りを2回行う

下里小学校の取り組み(令和4年度)
レシピ作成・試作・振り返りを行っている様子

商品販売

下里小学校の取り組み(令和4年度)
児童がつくりあげたカレーライス

はりまるの植付け【於:播磨農業高校】

下里小学校の取り組み(令和4年度)
植え付けの様子

成果

挑戦

  • 商品化が決定したことで、子どもたちのワクワク感が上がり、本気で研究に取り組む姿勢になった。
  • テーマごとに分かれて研究を行ったことで、自分事として責任をもって学習する様子が見られた。
  • インタビューでは、少人数になると、講師の先生と心の距離が近くなり、温かい雰囲気で進めることができた。

協働

  • 「誰に食べてもらいたいか」を決めたことで、アレルギーについて調べたり、隠し味はどちらが良いかを選ぶ判断材料にしたりすることができた。
  • 商品化に向けて、たくさんの方々に協力をいただき、人と人とのつながりを実感しながら、子どもたちも職員も研究を進めることができた。
  • 5年生と6年生が合同で行ったことで、つながりが深まり、5年生は来年度を意識して研究を進められた。

創造

  • 商品化が実現できたことで、子どもたちは、大きな喜びと達成感を味わうことができた。そして、何より協力していただいた方への感謝の気持ちをもつことができた。
  • 自分たちが研究した「スペシャル三ツ星カレー」を知ってもらうために、パンフレットを作成した。
  • 「レシピ」は見やすさを重視してロイロノートで作成し、パンフレット全体は真心が伝わるように温かみのある手書きを取り入れ、それぞれの良さを使い分けることを意識することができた。

パンフレット・レシピ

※いずれも別ウィンドウが開きます。