児童の実態
<長所>
- 生き物や虫などに対して興味関心がある
- 関心のあるものには、進んで調べ活動に取り組むことができる
<課題>
- 調べたい事柄に応じて、適切な調べ方を知らない
- 自分たちが知ったことをまとめ、相手意識をもって伝えることが難しい
- 協同して学習活動に取り組むまでには至っていない
目標
- アウトプットの想定・期待する児童の姿:
- 網引湿原や九会小学校の周りの環境について知り、それを調べ、友だちに伝えることができる
- 知識・技能
- 絶滅危惧種や、それらが生息している網引湿原について知ることができる
- 目的に応じて調べ方を選択できる
- 思考・判断・表現
- 自分の伝えたいことを、文章や図、写真を使ってまとめることができる
- 見学の際に発見したことを、わかりやすくめとめることができる
- 学びに向かう態度
- 絶滅危惧種や網引湿原で見つけた事柄について、進んで調べようとしている
- 調べた事柄を意欲的に友だちに伝えようとしている
取り組み
- テーマ:「網引湿原と絶滅危惧種について知ろう」 網引湿原保存会山下さんの願い
- シーズのサポーター:網引湿原保存会、北条高校生、ICT支援員
- 働きかける対象:網引湿原保存会
共感
- 山下さんからのビデオレターを見て、3つの願いを知る
- 網引湿原を知ってもらう
- 網引湿原に来てもらう
- 保全活動をしてもらう
- 網引湿原との環境の違いを感じるために、九会小学区周辺の虫取りを体験する
問題定義
- 1学期に網引湿原に行ったことを思い出して、板書で確認した
- 山下さんの願いを解決するための方法を発表し、全体で共有した
発想
- 3つの願いに基づいて、さらにグループに分かれ、困りごとを解決するグッズ(お助けグッズ)を考える
プロトタイプ
- グループごとに作った「お助けグッズ」を、ほかのチームと見せ合った
- 児童だけでなく、大人の目線から見て足りない視点を提示してもらったり、再度、網引湿原に行き、保全活動に従事したりして、修正を加えた
テスト
- 修正を加えたものをグループごとに山下さんに提案し、各自、振り返りを行った
児童振り返り
教師振り返り
- 成果
- 対象の願いをかなえるために児童が多様な意見を出し、それを実現しようと取り組めた
- 願いをかなえるための試行錯誤の段階で、児童たちが思ってもいないことが、環境保全につながっていることに気が付く様子が見られた
- 課題
- 教科学習で学んでいたとしても、実際に活用する段階になるとハードルがあった。
- 教員ひとりで全グループの指導にあたるとなると、教科で学んだこと活かす段階での発表練習などで、十分な指導がしきれなかった。
校内研修資料
- R5年度 3年生 生活・総合的な学習の時間 「網引湿原を守り、伝え、ひろげよう」 (PDFファイル)
- 指導資料 (PDFファイル)
※いずれも別ウィンドウが開きます